ぼくはあの日、真っ白な木蓮の木の下で、彼女に出会ってしまった――入学したばかりの新入生、井上心葉は、白い花を満開に咲かせた、大きな木蓮の木の下で本を読んでいる女生徒を見つける。その光景に見とれていると、少女は何と本のページを破り食べ始める。驚く心葉、その少女、遠子は「今日からきみは文芸部に入りなさい…